こんにちは^^
大学を卒業しても、何も先の見通しが立っていない私。
当然ながら周りの友だちは4月から新入社員として働き始めます。
そこに大きな差を感じて焦る私。
アテにしていた歯科助手の仕事がダメになり、また0からのスタート。
次はどうしよう…。
歯科助手を経験し、薬局の受付はどうだろうか、と考えが心に浮かびます。
理由として、
手先の器用さもそこまで求められなさそうですし、加えてアルバイトから正社員枠がねらえるのではないか、また半休もあるところも少なくないため、体力的にもつのではないか。
仕事もルーティーンワークだろうと予想し、慣れてしまえば長く働けそうと考えたからです。
資格も取得したら就職に有利になりそう、と思い、さっそく医療事務のスクールを探し始めます。
優さんには就職は決まったと言ってしまったし、今さら
「本当は就職していなくて、医療事務のスクールに通っているんだよ。」
ということはどうしても言えない私。
言ってしまったら優さんにきらわれてしまうのではないかともやもや。。
でも、嘘をついている自分にはもっともやもや。。
医療事務のスクールも見つけ、もやもやしつつもスクールに通う日々。
資格はスクールに1ヵ月弱通ったあと、翌月に試験を受けて合格すれば取得できるとのこと。
私は仕事に通っているフリをしながら、スクールに通い、優さんに嘘をつき続けました。
サイテーな彼女ですよね…。
気持ちももちろん不安定になり、優さんに心配される日々。
そんなこんなしながら日々は過ぎていき、スクールへ通いはじめて資格取得の試験の日が近づいてきます。
そしてついに資格試験当日を迎えます。
ドキドキしながら試験を受け、何週間かのち、無事合格の通知が届きました。
安堵と同時にまた強い不安におそわれます。
“就職が決まるかなあ…”
と。
とにかくアルバイトからでも、のちに正社員となれる薬局をさがして面接を受ける日々。
何社か受けた後、ひとつの薬局からアルバイトから正社員を目指せるという条件つきでお声がかかりました。
私はすぐにそこへ決め、始めはアルバイトとして働くことになりました。
時は5月下旬。少し遅めのスタートライン!と思いながら、私の新社会人生活はまずはアルバイトという形でスタートします。
慣れない医療事務の仕事を始めてからというもの、私の心は常に不安定で、体力がないのも相まってか、疲れと余裕のなさで四六時中イライラする様になって行きました。
せっかく優さんと会ってもイライラ。。
今思えば、優さんはそんな私から徐々に遠ざかって行くように見えました。
ですが、当時の私は自分自身のことしか見えておらず、ちょっとおかしいな、位にしか思っていませんでした。
そして優さんの留学の日も近づいて来ます。
在学中に留学するとのことだったので、心がまえはしていましたが、時はすでに6月。
優さんは7月頃に留学予定だったため、優さんの支えがなくなってしまうことも、私の不安に拍車をかけていました。
そんな日々が続くなか、急に優さんから「別れよう」との言葉。。
「このまま付き合っていても、お互いのためにならない」と。
私はしばらくその状況をのみこめずにいました。
別れたくないと思いましたが、素直になれずお別れの道へ。。
のちに、彼いわく、私が
「留学なんかしないで、私のそばにいて。」
と言えば留学なんかしなかったと。
彼はものすごく留学したいわけではなかった様で、心の中で葛藤があったそうなのです。
そんなこともつゆしらず、私は彼を応援したかっただけだったのに…、心は随分前からすれちがっていたことに気づかされました。
衝撃すぎてショックなのにのみこめない。
薬局での医療事務のアルバイトは当時の記憶なのでおぼろげですが、9-20時で中休憩が2時間位あったと思います。
ですが、実際は準備と片付けがあるので8時頃出社。
退社は21時頃となり、いくら休憩が長いとはいえ、体力的にとてもハードでした。
また、ミスなく処方せんを入力するという単純な業務にも初めからつまずいてしまいました。
発達障害のせいか、どうしても入力もれやミスが(当時はまだ発達障害ということに気づいていない)出てしまうのです。
「とにかくすばやく正確に!」
と上司からいわれていたので、処方箋に記載された計算式を自分で解かなければいけない処方箋を渡された時には、パニックになってしまい、計算式を解くのに時間がかかり、またミスをする、の連続でした。
怒号のとびかう日々。
それに加えて、常に患者様から見張られているような視線も気になるようになってしまいました。
確かに予想通りのルーティーンワークではありましたが、今振り返ってみると、緊張が強く、ケアレスミスの多い私には不向きな仕事でした。
失敗の連続。
どんどん自信もなくなって行きます。
毎日怒鳴られ、けなされる日々。
ですが、そこには今まで支えてくれていた優さんはもういない。
情けない話ですが、私は優さんのことを好きな気持ちが拭い去れなかったため、留学する前に彼に一目会いたいと思い、彼に連絡を試みると意外な返事が返ってきました。
空港へ見送りに来ても良いとのことだったので、私は見送りに行けることになりました。
そしてさらに驚いたことは、私が空港へ行って彼と会った時、彼は変わらずいつもと同じく優しく接してくれ、「わざわざ来てくれてありがとう」と言ってくれました。
その笑顔からは社交辞令の様なものは感じられず、素直に心から喜んでいる様がみてとれました。
別れた感じがしないな…そう感じている中、時間となります。
「12月にまた帰って来るから連絡するね」といい残し、彼は機上の人となりました。
なんだか心に穴があいたような感じがしなくて、また次会ったら、ちゃんとあやまってお付き合いしたいと言う、と私は心に決めました。
少しはなれてみて優さんがいなきゃダメな自分に気づき…更に、優さんじゃなきゃダメな自分がいることにも気づきました。
でも勉強の邪魔をしてはいけない!
この想いがまた私の中で後悔をうむ結果となるのです。
薬局で医療事務をはじめて3ヵ月。
そろそろ正社員へときりかわる時期がやってきます。
仕事はミスばかり。少しよくなったかと思えば、またミスをくり返す。
毎日怒鳴られ、イヤミを言われ、心身ともにヘトヘトな毎日。
自分で何とかしようと思っていてもどうしてもミスをしてしまう。
自分でもなぜ自分がこんなにミスをしてしまうのか困惑するばかりで、私のミスのせいで先輩に尻ぬぐいをさせてしまっているのが申し訳なくてたまりませんでした。
仕事面での発達障害と思われる症状
仕事面では
- とにかくケアレスミスが多く、見落としや普通間違えないであろうことまで凡ミスの嵐でチェックしてもまるで意味がない
- 集中力過多か分散、そのため途中で脳がエンストをおこしてしまう
- 脳がメモリー不足の様な感じで覚えが悪く、ひとつの作業に時間を要する
- 同じルーティーンの仕事でも日によって出来たり出来なかったりひっちゃかめっちゃか
- 一気に説明されるとパニック
- 3つくらい指示されても覚えていられない
- メモがとれない
- その頼りのメモもひっちゃかめっちゃかなのであてにならない
- 頭がすごく働くときとぼんやりモードどちらか
そんなある日、店長がふと、
「医療事務って若い子を安く使って回転よくしたいのに○○さん(先輩)はもう十年位いるから正直困っちゃってさ。若い子を安く使ってまわしたいのよね。」
と冗談とも本音ともとれる発言。
まだ若かった私は面くらってしまい、人をコマの様にしか考えていないんだ…とショックでした。
そして、またここでも
「正社員は厳しいから、アルバイトならいいんだけど…。」
と言われてしまいました。
私はここでも自分の居場所を作れなかった…と頭がまっ白になったのを覚えています。
そして、まだ正社員になることにこだわっていた私は
「じゃあ…、、辞めます。」
と伝え、その場を去ることとなりました。
とにもかくにも周りの方のご迷惑でしかなかった。。
その後、色々仕事を転々とすることになりますが、医療事務の仕事は一番向いていなかったんじゃないかな。。と思います。
友だちは、
「言われたことをそのままやってれば良いんだよ、誰だってミスするもんだよ。」
と慰めてくれましたが、
もう仕事出来ないとかの話以前の問題。
といった感じでしょうか。。