こんにちは^^
少し話がそれましたが、歯科助手をやめた頃には、大学も4年の半ばとなり、就職先がみつかっていない私はちょっとマズイ状況となっていました。
就職が決まった周りの友人は楽しそうに卒業旅行の話をしています。
私は就職活動を続けるも、どうしてもエントリーする前に躊躇してしまったり、意を決して面接を受けるもなかなか採用までには至りませんでした。
時だけが無情にも経過し、ただただ単発のアルバイトをしながらぼんやりと大学に通う日々が続きます。
優さんはなかなか就職が決まらない私のことを気にかけてくれてはいましたが、特に何かを言って来たりはしませんでした。
優さんとのお付き合いも4ヵ月頃。
当時の私は、優さんと会うことで憂さ晴らしをして現実逃避をしていたように思います。
優さんは、
「気分転換も大事だよ。」
と言ってくれましたが、私は自分の性格や病気のことを考えると、とてもじゃないけれど、就職が決まるとは思えませんでした。
心だけが疲労していく日々。
”私は少しだけゆっくりペースで生きていってもいいのかな?”
皆と同じを装えるのは大学生までで、社会に出たらレールを外れてしまうだろうか、そんな想いも脳裏をよぎります。
そう思うとレールから外れてしまうことがものすごく恐ろしく思える様になりました。
就職が決まらないまま、大学卒業となってしまう
そんなこんなしているうちに、就職活動がうまく行かなかったため、当然ですが、就職できないまま大学卒業の日をむかえることとなりました。
優さんにはもやもやしたまま、就職先が決まってないことを伝えることが出来ず、つい、
「就職が決まった。」
とうそぶいてしまいました。
大学4年生、最初で最後の春は誇らしい気持ちで卒業できなかったのが無念でなりませんでした。
そのため、自分のことを
”親不孝で男性にうつつを抜かしたダメな娘。”
という想いが強く脳裏に刻まれました。
ですがいくら自分を責めたとはいえ、それは自業自得に他なりませんでした。
もやもや不安定なまま、社会に出なければいけないという不安でいっぱいの春でした。